≪ほろけ・だだちゃ vs やがまし・んまちゃ≫の つぶやき人生

　　フォトラバ　『鶏尾酒』　コーナー

　　　　　　　　　　　　　　　　≪ ハイ・ライフ ≫
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　ウォッカ　　　　　　　　　　2/3
　　　　　　　　　　　　　　　　ホワイト・キュラソー　　 1/6
　　　　　　　　　　　　　　　　パイナップル・ジュース　1/6
　　　　　　　　　　　　　　　　卵白　　　　　　　　　　　１個分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　強めに　シェーク

　　　　　　　　　　　　　シェーカーに残った卵白の泡をフロートする


　　　　　　　　このカクテルは　≪アフリカ生まれの贅沢なカクテル≫　という

　　　　　　　　　　キャッチ・フレーズだども　北国さ居る　ほろけ爺は

　　　　　　　　　　　　　　　　雪を　イメージ　してしまうなやの・・・

　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　寒んむっちゃ！寒んむっちゃ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱり　降ってきたの～！


　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　去年の　どが雪は　１６日の夜がらだ




　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　≪　江戸小話　≫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 河豚汁 】

　河豚には毒がある為、昔は河豚を食べて死んだ者が大勢いました。
　でも河豚はとても美味しいので、みんな危険をおかしてでも河豚を食べたのです。
　或る日、一人の男が散歩していると、両国橋の近くで若者たちが騒いでいました。

　　よう。みんなそろって、何を騒いでいるんだ？

　　やあ、源兄か。実は河豚を貰ったんだが、河豚には毒があるだろう。
　　だから誰も食おうとしないんだ

　　ほう、河豚か。そんな事なら橋の上のこじきに、毒味をさせたらどうだ？

　　なるほど。そいつは、うまい考えだ

　そこで早速、大鍋にいっぱいの河豚汁を作りました。

　　源兄。行ってくれるか

　　よしきた。そのどんぶりばちに、河豚汁を入れてくれ

　源さんは河豚汁を持って、橋の上にやってきました。
　そして寝ていたこじきをゆすぶりおこして、河豚汁を差し出しました。

　　よう、寒いねえ。
　　出来たての河豚汁を持ってきたが、食わねえか。体が温まるぞ

　　おありがとうございます

　　食うか

　　へえ。おありがとうございます

　そこで源さんはこじきの出したお碗の中ヘ河豚汁を入れてやると、
　ニヤニヤしながら帰ってきました。
　それから、しばらく待ちました。
　源さんが再び様子を見に行きますと、さっきのこじきは元気でピンピンしています。

　　これなら、大丈夫だ。さあみんなで、ふぐを食べよう

　みんなは安心して、河豚汁を食べ始めました。

　　ああ、うまかった

　　それにしても、河豚とはうまい魚だな
　　毒があっても、食べたがる気持ちがわかるよ
　　どうだい。腹がふくれたから、表を少し歩こうじゃないか」

　　いいねえ、いこうか

　そこでみんなは、橋の方へ歩き出しました。
　そしてこじきのそばまで来ると、わざと大声で言いました。

　　さっきの河豚は、うまかったなあ

　　おお。河豚はやっぱり、格別の味だ

　さっきのこじきは源さんの姿を見つけると、顔をあげて尋ねました。

　　旦那方、もう河豚汁をおあがりになりましたんで？

　　おお、食ったとも

　　お味は？

　　いやはや、もう途方もなく美味かったわ

　　それで、お体の具合は？

　　この通り、ピンピンしておる

　するとこじきは、懐から河豚汁の入ったお椀を取り出して言いました。

　　それでは私も安心して、いただかしていただきます
　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい